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オフィス環境事業
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ソーシャルバリュー事業
2022年11月08日
移動棚事業
1954年11月に開館した神奈川県立図書館旧本館は、日本のモダニズム建築を代表する建築家・前川國男氏によって設計され、2021年8月に神奈川県指定重要文化財に指定されました。長らく親しまれてきた旧本館の役割を受け継いで隣接地に竣工した新棟が、2022年9月、新たな本館としてオープンしました。
この新しい本館は、県立図書館の持つ専門性、広域性を生かしながらも、本を介して人と人が交流し、さらなる学びにつなげていくことを支援し、利用者の社会参加や自己実現を後押しするなど、新たに「価値を創造する図書館」としての一歩を踏み出しました。
今回は閉架書庫だけでなく、公開エリアの中にも文祥堂の電動集密書架をご採用いただき、収納効率を高め、大量の書籍の収納と閲覧を実現しています。
神奈川県立図書館様では地域の資料や郷土資料など、神奈川県の貴重な書籍類を多数収集してこられましたが、より多くの資料を閲覧いただくために、一部、電動集密書架を使用した「公開書庫」での運用を選択されました。事前登録の必要はありませんが、カードで入室を管理する方式で一般の利用者が直接閲覧できるものです。
公開書庫に電動書架を採用いただくにあたっては、一般の方のご利用に際しての安全性や操作性を厳しく検討していただきました。
今後一層多くの利用者にとって開かれ、創造性溢れる読書体験を提供していくことでしょう。
所在地 | 横浜市西区紅葉ケ丘9-2 |
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納入年月 | 2022年9月 |
設置面積 | 約470㎡ |
納入品目 | 電動式集密書架エレコンパックneo ・定置棚BEスタック |
収納物 | 書籍等 |
収納数 | 1階 公開書庫:約78,500冊/2階 公開書庫:約146,200冊/同 閉架書庫:約140,000冊/ 3階 公開書庫:約63,800冊(合計:約428,500冊) |
外観:旧本館をリスペクトした建築
1階 公開書庫(社会科学):バリアフリーを考慮し、棚間通路を1,400mmとしています。
電動書架のある公開書庫へは、その場で申請すれば誰でもカードを使い入室することができます。
2階 公開書庫(歴史・かながわ資料):歴史や郷土に関係の深い各種資料を閲覧できる公開書庫。こちらも通路を2分割して使用できます。
2階 閉架書庫:細長い空間を最大限に活用しています。
長い壁面に沿って定置書架を設置
天井高は3,600mmあり、 梁や空調に合わせて棚の高さを調節しています。
3階 公開書庫(人文科学):空間を効率的に利用し、より多くの書籍を公開することで、利用者の読書体験がさらに拡がることが期待されます。
閲覧室から公開書庫をのぞむ